天ぷらうどん 800円
国道53号線に存在する。
(ほぼ)幻の峠うどん と私は呼ぶ・・・
いつも閉まっている。つぶれている「うどん屋」かと思っていた。
食べてみたいとも思っていなかった・・・。
この店の前を何回通過しただろうか、「開店」している姿を見たのは数回だ。
しだいに「どんなうどんだろうか?」疑問がゆっくり膨らんだ。
決断しました。「食べてやる」!
12時前、車を駐車場に入れた・・・暖簾も何もない・・・
引き戸を・・・うん、どっちの戸を開ける?
入る、新聞を読んでいる。ご老人・・・やや鋭い視線・・・最初この人も客かと思ったが、どうも店の主でした。挨拶をしたかも記憶がない。
お世辞にもきれいな店ではない・・・店の中は「異界」でした(わくわくした)
ピンク電話・・・かまど・・・加藤六月先生のポスター・・・
MBSが流れている「これ大阪の毎日放送だね」と言うと、(RSKなんか聞けるか)
といわんばかり・・・「大阪に9年いたからな」・・・でも主は関西弁ではない。
また、タイムスリップしたのか?そう云う雰囲気が凝縮している。
メニューを探す(どこだ)・・・斜め上に手書きが・・・「てんぷらうどん」と言った。左斜め前に生麺がおいてあった。「きれいな麵だ」と褒めると、主は麺をさりげなく隠した。
じつは私もうどんを打つ、詳しいのだ・・・先日も讃岐でうどんを食べた。
ここの麺は「稲庭」に近い・・・麺の切り方が細い・・・茹で時間が異常に短い。
(大阪のうどんってこんなんだったっけ)
薄力で麺を打つとこんな麺になる・・・また、加水率が高。
食べてみると予想通りの麺でした。汁も独特でうすい・・・エビ天とネギ・・・
でかい丼に少量です。とくに美味しわけではない「個性的」だがその個性も弱い。
主を見ると、無言で「これが俺のうどん」と目が訴えていた。
決心した「また来るぞ」もっと確かめる必要がある・・・。
つづく(何時になるか・・・)